円満家庭と不和家庭②

 言いにくいことが言えない人が、実は世の中には大勢いる  

 

 それに対し、家庭で苦労をしていない円満家庭出身者は、気をつかうこと、相手の顔色をうかがうことがしみついていない。

 

 言いにくくても言う必要のあることが言えない人間がいるなどとは夢にも思わない。 

 自分の言動が不快であれば相手も率直に言ってくれるだろうと考え、発言し、行動する。

 

 不和家庭の人からすれば、こうした言動が信じられない、常識がない、と非難するところなのだろう。

 弱音や本音も素直に吐くので、根性がないとも思うかもしれない。

 

 年をとれば場の雰囲気を読み発言する人が多くなるが、若いときは、とかく良く見えない。幼く見えると言ったほうがいいだろうか。

 

 若いうち、おそらく20代前半までは努力や成果が認められにくく、苦労人ではないため、誰かと恋仲になることもあまりない。

 

 不和家庭出身者は、やはり対照的だ。

 

 若いときは円満家庭出身者よりも気が利いて、常識的、不謹慎なことを言わない。

 10代後半から20代前半、最も良く見える。恋愛対象にもなりやすい。

 

 20代で結婚している人の多くが、程度の差こそあれ、不和家庭出身者かもしれない。 

 

 しかし、多くの不和家庭出身者が、30歳頃から疲れてきて、人気も衰えてくる。

 そして、中高年、老齢になるにつれ、周りの人間にとって、接し方の難しい人となっていく。

 

 出ていけと怒鳴って相手に言葉通り出て行かれると嘆く、というのは典型例。

 感情的なときほど、本音と言葉が結びついていないのかもしれない。

 

 出て行かなければ怒っている人間に逆らうことになると円満家庭出身者は考え、言葉通り出て行くが、

 出ていけと怒鳴る不和家庭出身者は、相手が自分に機嫌をとることを要求している、たとえば誠心誠意謝るだとか……

 

 こんなところだろうか。

 

 このような人は若い円満家庭出身者を嫌う。

 

 相手の顔色をうかがうことなくものを言い、自分ならとても言えないようなことを特に力を入れることもなく発言するのを見て、全く別の人種だと感じるのかもしれない。

 

 近頃の若い者は……と。