【不和家庭出身者】
●言いにくいことが言えない。その場の雰囲気を壊せない。
我慢のできないことは後から言う、他人に言う。
●目の前の相手の機嫌をとることがしみついている。
時に事実よりも相手の喜ぶことを優先して話す。
●社会的評価に対する執着が強い。
●精神的に不安定になりやすく、肝心なときに打たれ弱い。
問題行動に走ることがある。
●自分のなかに責任の所在があると認めにくい。
●10代後半~20代前半、最も良く見える。気が利く、常識的、いらんことを言わない。
恋愛対象になりやすい。
●30歳頃から疲れてきて、人気も衰えてくる。
年齢を重ねるほど、接し方の難しい人となる。若い円満家庭出身者を嫌う。
【円満家庭出身者】
●他者を傷つける意図のない不謹慎なこと(いらんこと)を、若いときとくに言う。
●人の顔色をうかがうことがしみついていない。不快に思ったことはすぐ言う。
他の人も、特に親しい人ほどすぐに言ってくれると思っている。
●社会的評価に対する執着があまり強くない。
●生涯を通じて精神的に安定している。
●自分に非があることを認めることに、あまり困難がない。
●若いうち(20代前半~30歳くらいまで)は良く見えない。
幼く見える。努力や成果が評価されにくく、恋愛対象になりにくい。
常識がない、気がきかないと評価されがち。
●20代後半~30歳頃から、徐々に恋愛対象になり始める。
年をとるにつれ、不和家庭出身者から嫌われにくくなる。
上記のものは、私なりに、人を観察して得たものである。
読者の方も、思い当たる節はないだろうか。なぜ、好青年だった人が、話の通じない老人になるのか。逆に、人のいい中高年が、なぜ就職活動で惨敗した過去を持つのか。そして……
なぜ、いい人は恋愛に縁がないのか。
実は、恋愛について突き詰めていくうちに、この結論に辿り着いた。実際には、円満か不和か微妙であったり、不和どころか親(養育者)に愛情を注がれていない人もいるのが現実だが、わかりやすくするために出身家庭が円満か、不和かで特徴を拾い出した。
やっと……やっとここまで辿り着いた。思えば、私の知りたかったことは、A4用紙1枚にまとめられるようなことだったのだ。けれど、人生は案外そんなものなのかもしれない。