承認欲求の女の最大の罪③

 一方、男性の側はどうだろうか。

 

 男と女の体の構造はまるで違う。ポルノ商品は多く流通しているし、風俗店もある。結婚などせずとも性欲の処理には困らない。最初はそんな風に考えを進めていた。

 

 しかし恋愛の法則に行き着き、多くの男性が入れあげるのは不健全発達の女であることを知った。そのなかでわかったことがある。

 

 多くの男は、好きでない女の前ではてこでも動かない。

 

 そもそも、結婚自体、興味のない男性が多い。こういう結婚式をしたい、ドレスはこれ、新婚旅行は……と、相手がいないときから考える女性とは対照的だ。

 相手を本気で愛していなければ、結婚など考えもしない。

 

 昨今は、セクハラと言われるのが怖くて女性にアプローチできない、という意見があるらしいが、ただ単に本気で好きな女性がいないだけではないのか。

 

 実際、未婚時代と言われる現代でも、高名な男性の成婚率は高い。男が夢中になりやすい不健全発達の女、承認欲求の女との結婚が成立しやすいからだ。

 

 女が皆、承認欲求の女であれば男にとってはよかったのだろうか。

 しかし、現実にはそうもいかない。

 円満家庭出身者が増え、承認欲求の女どころか不和家庭出身の女が減っていき、恋愛対象となりやすい女は減っている。私は、30歳以上の多くの独身女性が、円満家庭出身者ではないかとみている。

 もちろん、「高望み」と言われる不和家庭出身者が独身を続けていることもあるが、そういった女性は、独身を続けている男性を選ぶことはほぼない。彼女たちのお眼鏡にかなうような男性は、大方承認欲求の女と結婚しているからだ。

 

 何度も書いたが、恋愛は成立しにくくなっている。

 

 昔のような皆婚時代を復活させるには、あのとき岡村氏を、何が何でもいじめるような社会でなければならなかった。しかし、大していじめられることなく彼は擁護された。

 

 私はあの騒動の前、どんな風に考えて生きていたのか、もう思い出せない。

 

 

 そして私たちは今、重大な局面に立っているのかもしれない。

 

 性被害が発生してでも、子孫を残さなければいかないのか、と。